


私たちのサイトにアクセスしていただき、ありがとうございます。このサイトは「一般社団法人 日本家政学会家政学原論部会」のHPです。
家政学原論部会は、一般社団法人日本家政学会の専門部会の一つです。
家政学といいますと、かなり古くからのイメージがあると思いますが、科学としての成立は比較的新しく、日本で家政学会が創立されたのは1949年です。
家政学は、「家庭生活を中心とした人間生活における人と環境の相互作用について、人的・物的両面から、自然・社会・人文の諸科学を基盤として研究し、生活の向上とともに人類の福祉に貢献する実践的総合科学である」(日本家政学会1984年)と定義されています。
生活を扱う科学は他にも多くありますが、家政学の独自性は、人間生活を環境との関わりでとらえ、生活をホリスティック(全体的)な視点で研究する総合性と、さらに、生活課題の解決策を提案する実践性の2つの性格にあるといえます。総合性と実践性という性格は、現代の科学においては先駆的な考え方でもありました。
今でこそ、高度に発展した社会における複雑な課題解決、例えば「少子・高齢社会」や「持続可能な社会」における課題解決のために、総合科学や複合領域と呼ばれる科学の考え方や方法論は必然であることは認知されています。しかし、科学の細分化・専門化が著しかった時代に、生活をホリスティックに視て、実践的な解決をめざした家政学は、現代科学のパイオニアといえるでしょう。
このような家政学の科学としてのあり方を研究し、「家政学とは何か」を明らかにするのが家政学原論の役割です。「原論」とは、一般的にある科学の本質・根本原理(Principles)あるいは哲学(Philosophy)を意味します。
既存のどの科学にも「原論」はありますが、特に家政学は新しい科学であることからしても、研究の指針としての原論の役割が重要となります。家政学原論の研究は、「学問論」、「人間論」、「生活論」の3つの柱で構成されます。
「学問論」では、家政学の定義(目的・対象・方法・独自性・体系)や家政学史、社会的役割など科学としての家政学のあり方が研究テーマとなります。
「人間論」では、生活を営む主体としての人間をどのような存在としてとらえるのか、人間の価値観や行動様式をもとに「生活者」としての人間のあり方について研究します。
「生活論」では、家庭生活を中心とした生活の概念・機能、生活史などを研究テーマとすることによって、生活のあり方や「質の高い生活とは(豊かさの概念)」を明らかにすることをめざします。
家政学原論部会は、1968年に研究会として発足し、2009年に40周年を迎えました。毎年、夏期セミナー(研究発表・シンポジムなど)の開催、「家政学原論研究」(査読あり)の発行、そして、6つの地区でそれぞれに特色ある活動を行なっています。
研究奨励賞や学術出版賞の表彰制度もあります。部会発足40周年にあたる2009年には、「家政学らしい研究とは」を中心に据えた「行動計画」を策定し、50周年をめざして家政学ガイドライン発行や社会貢献のあり方の検討に取り組んでいます。
家政学研究の指針と枠組みを家政学研究者が共有できるように、また、生徒や学生をはじめとして一般の人々にも「家政学とは何か」を広く知っていただけるように「行動計画」の検討を進めています。
このホームページをご覧くださった方、生活研究に関わる研究者、生活に興味がある方、ぜひ家政学原論部会の活動にご参加をお待ちしています。
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